そろそろシステムをリニューアル方がいいかな?
うん、だいぶレガシーになってきているからね
この「レガシー」について解説します。
Contents
レガシーとは?
「レガシー」とは「過去の遺産」という意味です。
英語では「legacy:遺産、時代遅れのもの」になります。
主に下記で用いられることの多い用語です。
・政治
・オリンピック
・IT
それぞれでニュアンスも少し異なります。
用例をみていくよ
レガシーの使い方
「レガシー」はどのように使われるのでしょうか?
政治におけるレガシー
政治における「レガシー」は「未来に続く功績」という意味になります。
例えば、「政権のレガシー作りを意識」とあれば、「その政権による功績を残すことを意識する」という意味になります。
政権の「レガシー」には「景気回復」や「環境問題の解決」などがあります。
オリンピックレガシー
2020年東京オリンピックが近くにつれて頻繁に見られるようになった言葉があります。
それは「オリンピックレガシー」です。
「オリンピックレガシー」というのは国際オリンピック委員会(IOC)が提唱している考え方です。
オリンピックが開催される場合、オリンピックの開催地にはオリンピック開催のために競技施設の作成や、インフラの大幅な整備が行われます。
この際に、オリンピック開催期間のみを考慮した改修にするのではなく、オリンピック後の生活にも持続的に役立つようにしようという考え方が「オリンピックレガシー」になります。
オリンピックをきっかけに日本がよりよい国になるといいね
ITにおけるレガシー
IT用語としても「レガシーなシステム」のように使われます。
ITで使われる「レガシー」には、マイナスなイメージがあり「時代遅れのシステム」や「負の遺産」といった意味になります。
ITの世界は日々進化をしており、1年もすればシステムや技術は古くなってしまいます。
ただし大規模なシステムアップデートにはかなりの労力が必要なため、古いままになってしまうことが多くあります。
こういった古いままで放置されたシステムや技術を「レガシーなシステム」や「レガシーな技術」と言います。
レガシーなシステムや技術にはセキュリティ上の不安が出たりしてあまりよくないんだ
ITにおける「レガシー」の反対語は「モダン」
IT業界では負の遺産という意味の「レガシー」の反対語に「モダン」があります。
「モダンなシステム」や「モダンなIT企業」といった使われかたをします、
「モダンなシステム」は最新の技術を使ったシステムを指し、「モダンなIT企業」は最新の技術を取り入れている企業のことです。
「モダン」な技術は習得コストがかかるため、伝統ある保守的な企業では「レガシー」な技術を使い続けているケースがあります。
一般的に東京界隈の特に「スタートアップ」と言われる企業では「モダン」な技術を使うことが多く、地方の企業や伝統ある大企業では従来の「レガシー」な技術が使われていることが多いです。
レガシーを用いた例文
「政権におけるレガシー作りに着手する」
「オリンピックレガシーをどう残すのかは重要な問題だ」
「レガシーなシステムを一新する」
レガシーのまとめ
「レガシー」とは「過去の遺産」という意味
政治における「レガシー」は「未来に続く功績」のこと。
ITにおける「レガシー」は悪い意味で用いられることが多く、時代遅れの技術や古い技術を使っている企業をさす。
以上、「レガシー」の解説でした。
意外と大企業ではレガシーなシステムが使われていたりするんだ