「おしょうしな」という言葉をご存知でしょうか?
山形県の方言のため、初めて聞いたという方も多いかと思います。
この「おしょうしな」は山形県の中でも一番最も有名な方言の1つです。
覚えておくとどこかで聞く機会もあるかもしれません。
この記事ではこの『おしょうしな』の意味、由来、使い方について解説します。
Contents
「おしょうしな」とは?
「おしょうしな」とは「ありがとう」という意味です。
山形県の置賜(おきたま)地方に位置する米沢市でよく使われる方言になります。
派生系には「おしょうし」と「おしょうしなっし」があります。
「おしょうし」は「サンキュー」のように少し軽いニュアンスで、「おしょうしなっし」は「ありがとうございます」とより丁寧な表現として使われます。
「おしょうしな」の語源・由来は?
「おしょうしな」を漢字で書くと「御賞詞名」になります。
武家時代に使われていた、殊勲があった者への感謝の意を示す「賞詞」に「御」が追加された「御賞詞」が語源と言われています。
ただし語源に関しては「お笑止」と漢字を当てるという別の説もあります。
これは賞賛を受けた際に「自分には過ぎたことである」という恥ずかしい気持ちから「お笑止」という語を用いて、転じて「ありがとう」になったという考え方です。
次は「おしょうしな」の使い方を例文でみていきます。
「おしょうしな」の使い方・例文
「おしょうしな」は以下のように使われます。
例1:「きとごやっておしょうしな(遠いところから来てくれてありがとう)」
例2:「どうも、おしょうしな(どうもありがとう)」
例3:「おしょし〜(サンキュー)」
「おしょうしな」のまとめ
ここまで「おしょうしな」の意味、由来、使い方について見てきましたがいかがだったでしょうか?
最後に「おしょうしな」についてまとめておきます。
「おしょうしな」とは「ありがとう」を意味する山形県の米沢市の方言。
漢字に当てた際の「御賞詞」または「お笑止」が語源とされる。
自分と同等以下の身分のものに対して軽く使われる「おしょし」と、偉い人に使われる「おしょうしなっし」がある。
以上、「おしょうしな」の解説でした。