「誰かを否定していたつもりが、自分にも同じような傾向があった」
みなさんにはこんな経験はありませんか?
そんな時に使える言葉が「同じ穴の狢」です。
今回はこの「同じ穴の狢」の意味・使い方について解説します。
スポンサードリンク
Contents
「同じ穴の狢」とは?
「同じ穴の狢(むじな)」とは「似たものどうし」という意味です。
ただし基本的には「同じく悪い者」というマイナスなイメージの言葉として使われます。
例えば、「人の悪口ばかりをいう人」を否定していたが、実は自分も他人を否定することが多い時に、「同じ穴の狢」と呼ばれます。
同様の意味を持つ言葉に「同じ穴の狸 (たぬき)」、「同じ穴の狐 (きつね)」があります。
「同じ穴の狢」の語源
狢(むじな)とはアナグマのことです(タヌキも含まれることもあります)。
人を騙す生き物としてはタヌキ、キツネが有名ですが、狢も人を騙す習性をもっています。
そしてこのタヌキとキツネは狢が作成した同じ巣(穴)に住んでいました。
このことから「姿形は違っても同類の悪者」という意味で「同じ穴の狢」がことわざに使われるようになりました。
「同じ穴の狢」の類義語
「同じ穴の狢」類義語は「五十歩百歩」です。
これは、「戦闘の際に50歩逃げた者も100歩逃げた者も歩数に関わらず臆病である」ことを表し、こちらも「悪い意味で似た者どうし」という悪い意味で使われます。
次は「同じ穴の狢」の使い方をみていきます。
「同じ穴の狢」の使い方・例文
「同じ穴の狢」は以下のように使われます。
「人の悪口をいう人が嫌いだが、そういった人の悪口をいつも言っている自分も同じ穴の狢なのかもしれない」
後輩に注意していたことを自分もしてしまい同じ穴の狢になってしまった。
「夢女子を腐女子がよく否定するが同じ穴の狢だろう」
「同じ穴の狢」のまとめ
ここまで「同じ穴の狢」の意味、使い方について見てきましたがいかがだったでしょうか?
最後に「同じ穴の狢」についてまとめておきます。
「同じ穴の狢」とは「悪い意味での同類」のこと。
人に注意をしている人が同じようなことを自分自身もしている場合に使われる。
類義語は「五十歩百歩」
以上、「同じ穴の狢」の解説でした。