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「シンクタンク」とは?意味や使い方を解説!

シンクタンク
まさひろ
まさひろ
学生に人気の職種って何だろうね
ゆうすけ
ゆうすけ
シンクタンクとか人気なんじゃない?

 

この「シンクタンク」について解説します。

 

Contents

「シンクタンク」とは?

シンクタンク」とは「頭脳集団」のことです。

「考える」の 「think(シンク)」が詰まったタンクなので頭脳集団です。

シンクタンクはデータを調査・分析し、レポートとして公表するのが主な仕事です。

主にシンクタンクは「政府系シンクタンク」と「民間系シンクタンク」に分かれています。

政府系シンクタンク

政府系シンクタンクは非営利団体です。

政府からの要請を受けて、政策の立案や提言をします。

首相が政策の発表をしますが、政策を実際に考えているのはシンクタンクであることが多いです。

民間系シンクタンク

「◯◯総合研究所」とか「◯◯総研」のような名前がつくことが特徴。

大企業のグループ会社として運営されることが多いです。

調査した情報を元に経営戦略などのコンサルティング業務も行います。

シンクタンクの語源

現在では世界のシンクタンク数は6000以上ありますが、シンクタンクはいつ生まれたのでしょうか?

世界で最初のシンクタンクは、1916年にロバート・S・ブルッキングスによって「政府活動研究所」として創立したアメリカの「ブルッキングス研究所」と言われています。

この「ブルッキングス研究所」は現在も存在しており、世界No1のシンクタンクとして地位を確立しています。

 

日本においては、1970年代前後の高度経済成長に伴い、研究の必要性が高まったことで民間のシンクタンクが生まれました。

具体的には以下のようなシンクタンクが生まれています。

1965年:野村総合研究所

1969年:社会工学研究所

1970年:三菱総合研究所

1971年:未来工学研究所

このように多くのシンクタンクが生まれた1970年がシンクタンク元年と言われています。

日本における有名シンクタンク

日本には現在100以上のシンクタンクが存在しています。

大手シンクタンクを5つあげてみます。

従業員数 平均年齢 平均勤続年数 平均年間給与
野村総合研究所 6297名 40.3歳 14.6年 約1200万円
三菱総合研究所 891名 42.7歳 15.6年 約940万円
リンクアンドモチベーション 1375名 31.4歳 5.7年 約620万円
船井総研ホールデイングス 1105名 38.7歳 8.3年 約700万円
ドリームインキュベータ 501名 34.2歳 4.4年 約1100万円

※有価証券報告書より抜粋

 

上記からもわかるように、シンクタンクは比較的年収が高めです。

ただし残業時間も平均で50時間ほどあるようです。

年収の高さもあり、学生からは人気の職種ですが、ほとんどが新卒採用で狭き門となっています。

シンクタンクとコンサルティングの違い

「シンクタンク」に似た職種に「コンサルティング」があります。

「シンクタンク」と「コンサルティング」にはどのような違いがあるのでしょうか?

シンクタンク

調査・研究をメインの仕事とする。

コンサルティング業務まで行うこともある。

コンサルティング

調査・研究は行わない。

クライアントの課題解決のためにコンサルティングのみを行う

 

ただし、最近では、境目がなくなってきており「シンクタンク」の仕事の中に「コンサルティング」も含まれつつあります。

 

また最近のシンクタンクではIT技術を絡めることが多く、特定のIT技術導入による課題解決を提案することが多いです。

例としては、セブンイレブンの在庫管理のシステム化などが挙げられます。

シンクタンクの使い方・例文

「どれだけ優秀な学者やシンクタンクでもそれは無理な相談だ」

「新たにシンクタンクを設立した」

「シンクタンクは依然として学生からの人気が高い」

シンクタンクのまとめ

「シンクタンク」とは「頭脳集団」のこと。

主にシンクタンクは「政府系シンクタンク」と「民間系シンクタンク」に分かれる。

民間系シンクタンクは「◯◯総合研究所」や「◯◯総研」のような名前がつくことが特徴。

「シンクタンク」は「コンサル」に近いが、より研究に注力するのが「シンクタンク」。

 

 

以上、「シンクタンク」の解説でした

 

ゆうすけ
ゆうすけ

有価証券報告書をみると、シンクタンク企業のIT関連の従業員が増えていることがわかるよ

 

 

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