「まじカオスなんだけど」
このように使われる「カオス」という言葉をご存知でしょうか?
若者がよく使っている言葉ですが、「詳しい意味はわからない」という方も多いかと思います、
この「カオス」について解説します。
Contents
「カオス」とは?
「カオス」とは「収拾のつかないめちゃくちゃな状態」という意味です。
元になっているのは英語の「chaos:混沌、無秩序」になります。
「カオス」をわかりやすくいえば一定のルールを破った状態です。
例えば野球はバットを使ってボールを打つ競技ですが、仮に足でボールを蹴り返していているような場面に出くわせば、それは「カオス」な状況といえます。
また「カオス」は無秩序を意味する言葉であるため、整頓されておらずぐちゃぐちゃになってしまっている部屋は「カオスな部屋」と呼ぶことができます。
様々なものが混ざりあった「カオス」な状態
ネット漁ってたらこんなステキな画像がありましてよ。
カオスだね!おバカだね! pic.twitter.com/oeuIhv1AWa— マクテリ (@Makuteri_sgb) July 27, 2019
「カオス」の由来
「カオス」はギリシャ神話から由来しています。
ヘシオドスの「神統記」によれば、世界の始まりに存在した原初の神を「カオス」と呼びます。
また「カオス」は次の様な意味で捉えられています。
・大口を開けた状態
・隙間・裂け目
・何も無い空間
ギリシャ神話において、天地創造はまず「カオス」ができることから始まります。
続いて、カオスから大地(ガイア)、夜(ニュクス)、闇(エレボス)、愛(エロース)、奈落の底(タルタロス)が生まれていき、次第に秩序が生まれていきます。
このように物事の根源が「カオス」です。
どんなものも最初は無秩序で始まり、時が経つにつれて整備が進んでいきます。
この最初の無秩序な状態が「カオス」であり、日常でいえば労務環境など全く整っていないようなスタートアップ会社の最初の状態などが「カオスな状態」です。
「カオス」と「シュール」の違い
明治になってからグリム童話が日本に来たっぽい。
ただ、和服着てるヤギはなかなかシュールやな。 pic.twitter.com/QNNBlZ8zQ9— terada (@terada50397416) January 10, 2020
「カオス」に似た言葉に「シュール」があります。
「シュール」は「非日常」という意味です。
「カオス」と「シュール」の違いですが「カオス」は無秩序であり、多数のものがごちゃごちゃになったような状態であるのに対して、「シュール」は超現実を意味し、自分の理解を超えてしまっているような絵画などによく用いられます。
次は「カオス」の使い方をみていきます。
カオスの使い方
「カオス」は以下のように使われます。
例2:「カオス」な状況に出くわしてしまった
例3:「あいつの部屋は散らかりすぎてカオス」
例4:「カオス」な動画は意外と伸びやすい
カオスの類義語・対義語
「カオス」の類義語は「めちゃくちゃ」、「はちゃめちゃ」です。
「カオス」の対義語はコスモス(秩序)になります。
「カオス」から大地(ガイア)などが生まれ秩序ができた状態が「コスモス」と呼ばれます。
まとめ
ここまで「カオス」についてみてきましたがいかがだったでしょうか。
最後にカオスについてまとめておきます。
「カオス」とは無秩序を意味し、作ったばかりの制度の整っていない会社など整備されていない「はちゃめちゃなもの」のこと。
無秩序を「カオス」と呼ぶのに対して「シュール」は高度な絵画のように理解を超えてしまっているものに対して使われる。
以上、カオスの解説でした。