「ぎなた読みを楽しめる本が発売された」
このように使われる「ぎなた読み」という言葉をご存知でしょうか?
「ぎなた読み」はあまり聞きなれない言葉ですが、言葉遊びの一種です。
具体例を知れば「ぎなた読み」を一度は見たことがあるという方も多いかと思います。
この記事ではこの「ぎなた読み」についてわかりやすく解説します。
Contents
「ぎなた読み」とは?
「ぎなた読み」とは「文章の区切りを間違えて読むこと」です。
例えば「ぱんつくった」は「パン作った」が正しいですが、読み方によっては「パンツ食った」とも読むことができます。
このように間違えて文章を読むような言葉遊びが「ぎなた読み」と呼ばれます。
「ぎなた読み」の由来は?
「ぎなた読み」が「誤った文章の読み方のこと」だとわかっても「なぜぎなた読みというの?」と疑問に持つ方もいるかと思います。
この「ぎなた読み」の元になっている文章は「弁慶が、薙刀(なぎなた)を持って」です。
この文章を「弁慶がな、ぎなたを持って」と読んだ際に、「ぎなた」という聞きなれない言葉になったことが由来となり、本来とは異なる読み方をすることを「ぎなた読み」と呼ぶようになりました。
「ぎなた読み」の有名な例
有名な「ぎなた読み」には以下のような例があります。
「この先生きのこる」
これは「この先、生き残る」をくっつけて読むことで、「この先生きのこる」になっています。
「残る」をひらがなにしているのがポイントで、わかっていても「先生」に見えてしまいますね。
ヘゴチン
「ヘゴチン」とは声優の『大橋彩香さん』のあだ名です。
これは大橋彩香さんが出演していた生放送において「頭へ、ゴチン!」という文章を読む際に、助詞である「へ」を「ゴチン」とくっつけて「ヘゴチン」と読んでしまい、以降「ヘゴチン」が「大橋彩香さん」の愛称になりました。
暴カ二男
元になっているのは「暴力二男(ぼうりょく じなん)」ですが、「力(ちから)」をカタカナの「カ」と読むことで「暴カニ男(ボウ カニオトコ)」になっています。
「ぎなた読み」の使い方・例文
「ぎなた読み」は以下のように使われます。
例1:「句点を正しく使えばぎなた読みは起こらない」
例2:「ぎなた読みは英語のように分かち書きをしない日本語だからこそ発生する」
例3:「ぎなた読みが結構好き」
「ぎなた読み」のまとめ
ここまで「ぎなた読み」の意味、使い方について見てきましたがいかがだったでしょうか?
最後に「ぎなた読み」についてまとめておきます。
「ぎなた読み」とは「パン作って」→「パンツ食って」のように、文章を誤って読む言葉遊びのこと。
「ぎなた読み」の由来になっている文章は「弁慶がな、ぎなたを持って(元:弁慶が薙刀(なぎなた)を持って)」
「この先生きのこる」など様々な「ぎなた読み」の例が存在する。
以上、「ぎなた読み」の解説でした。