『なまらめんこいなぁ』
このように使われる「なまら」という言葉をご存知でしょうか?
「なまら」は主に強調をしたい時に使われる代表的な北海道弁です。
聞いたことはあるけれど詳しい意味はわからないという方も多いかと思います。
この記事ではこの『なまら』の意味、由来、使い方について解説します。
Contents
「なまら」とは?
「なまら」とは「とても」、「かなり」といった意味です。
代表的な北海道弁として東北地方でよく使われています。
何かを強調する際に使われ、例えば「なまら可愛い」は、「かなり可愛い」と言い換えることができます。
「なまら」の由来
「なまら」の由来となっている言葉は「生半可(なまはんか)」です。
「生半可」は「中途半端」という意味のため、現在の「なまら」とは意味が大きく異なっています。
元々の「なまら」は新潟県で「生半可」を表していましたが、言葉が北海道へと伝搬するうちに意味が変化し、現代のように「とても」といった意味を指すようになったようです。
「なまら」と「わや」の違い
北海道弁の「わや」も「なまら」と同様に「かなり」、「めちゃくちゃ」といった意味で使われます。
少し異なっているのが、「なまら」は形容詞的に使い単独で使わないのに対して、「わや」は単体でも使えるということです。
例えば、
○「それ美味しい?」→「わや!(かなり!)」
×「それ美味しい?」→「なまら!(かなり!)」
のようになります。
「なまら」と「わや」の決定的な違いが一つある。「なまら」は修飾に使うため単体では使わない。「なまら~だべや」みたいな使い方しかしない。しかし、「わや」は「わや」単体で意味を成す。「マジで? わや!」みたいな。<RT
— 風月 或@10/26woRksHH16,sp19&20 (@ventose_aru) February 1, 2016
次は「なまら」の使い方を例文でみていきます。
「なまら」の使い方・例文
「なまら」は以下のように使われます。
例1:「なまらめんこい娘さんだ」
「めんこい」とは「可愛らしい」を意味する東北地方の方言です。
例2:「仕事終わりのビールなまらうめえ!」
例3:「なまら寒い季節になってきた。。」
「なまら」のまとめ
ここまで「なまら」の意味、由来、使い方について見てきましたがいかがだったでしょうか?
最後に「なまら」についてまとめておきます。
「なまら」は「とても」、「かなり」といった意味の北海道弁。
由来となっているのは「生半可(はまはんか)」だが、現在使われる意味とは大きく異なっている。
「なまら」は形容詞的な使い方しかできないのに対して、「わや」は単独でも使われる。
以上、「なまら」の解説でした。